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教員からのメッセージ(2018年5月)

 
初等教育学科  学科長 髙橋 貴志 より(2018年5月)
 初等教育学科は、小学校教諭、幼稚園教諭、保育士の養成を行う学科です。入学後に児童教育コース(小学校教諭を目指すコース)、幼児教育コース(幼稚園教諭あるいは保育士を目指すコース)の2コースに分かれ、それぞれの専門性に沿って学びます。4年間の学びの過程で重視していることは、「理論」と「実践」の往還関係の中で学びを深めることです。教師や保育者になるために、大学の授業を通して、専門的な知識や技術を獲得することはもちろん重要です。けれども、教育現場や保育現場などの実践の場では、学んだ知識や技術をそのまま当てはめるだけで、十分な指導や援助を行うことはできません。「一回性」という言葉が実践の場で使われることがあるように、子どもの姿は日々、刻々と変わっていきます。このような子どもの姿に対応するためには、個々の状況の中でその都度、自らの考えや行為を省察し、個々の状況に対して適切な行動を臨機応変にとれる力が求められます。(この力を教育学者ヘルバルトは「タクト」と呼びました。)そのため、理論的な学びと並行して、実践を通した学びを行うことがとても重要なのです。本学科では1年次から、実践の場で学ぶ機会を用意(教育体験・保育体験)し、理論と実践を行きつ戻りつしながら学べる環境を整えています。
 また、白百合女子大学は創立以来、教養教育を重視してきました。教員養成や保育者養成は、一般的にはいわゆる「実学教育」の範疇に含まれますが、本学科は白百合女子大学の初等教育学科として、単に教授技術、援助技術を習得するだけでなく、豊かな教養を併せ持ち、現代社会が抱える様々な教育、保育問題について探究し続ける姿勢をもった教師、保育者の養成を行います。

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